「英会話力」とは何か?

eikaiwaryoku640234

みなさんは「英会話力」とは何か考えたことがありますか?
英会話力」とは何か?「英会話力がある人」とはどんな人か?
管理人はこのことをしばしば考える機会があります。

ここでの「英会話力」とは、「英語がほとんど話せない状態から、努力して勉強して、一定レベル以上の英会話ができるようになった人」の「英会話力」について述べています。ネイティヴや帰国子女の英会話力は比較対象ではありません。

「英会話」は「スポーツ」、特に格闘技などの「対人競技」とよく似ている、というのが管理人の持論ですが、スポーツで「実力がある人」は簡単に言うと「強い人」です。スポーツの目的は「試合に勝つ」ことですので、泥臭いスタイルでもいい、反則すれすれでもいい、とにかく「勝てる人」が評価されるべきです。

私は英会話においても同じだと思うのです。では「英会話」という「スポーツ」で「強い人」とは何でしょう?何を以て「勝つ」ということになるのでしょう?

管理人は、英会話の究極の目的とは「自分の言いたいことを伝える」ことだと思うのです。最終的に「自分の言いたいことを伝える」ことができたらそれで「勝ち」です。どんな不格好でもいい、身振り手振りを使ってもいい、とにかく自分の意思を伝えきればよいのです。つまり「常に確実に自分の言いたいことを伝えられる人」が「強い人」だと思うのです。

「自分の言いたいこと」を一方的に言うだけ言って「英会話」という試合が終わったらそれでよいのですが、なかなかそう簡単には行きません。実際には「スピーキング」という自分の「攻撃」と「リスニング」という「守備」が交互にやってきます。「守備」もしっかりこなせないと(=聴き取れないと)、次の自分の攻撃に繋げることができません。

管理人がこのことを考える機会が多いのには理由があります。管理人が勤務している外資系企業に、K氏という人がいます。彼が話す英語はお世辞にも美しくはありません。発音が正確でないのは私も人のことは言えませんが、イントネーションが非常に独特、文法は間違いが非常に多い、”actually”が口癖、等々一言で言うと不思議な英語です。ちなみに彼より古い人から聞いたところでは、彼が履歴書に書いた入社時のTOEICの点数は500点程度だったそうです。

しかし、私の思うところの、彼の「英会話力」は半端ではありません!
彼は何でも話せて、また誰のどんな英語でも聴き取れるのです。ネイティヴの英語だろうがインド人の英語だろうが、電話会議システムの割れた音声だろうが、私がまったく聴き取れないことも彼は全て聴き取って必ず適切な返答をします。そして彼の話す英語はなぜか相手にいつも伝わっています。彼が英会話のコミュニケーションでほんのちょっとでもつまずいたのを見たことがありません。正直なところ、彼の話す英語は私の目指すところではないのですが、客観的に見て現時点では、彼は私よりはるかに高い「英会話力」があります。

前述のように彼の英語にはいろいろな問題があるのですが、彼の「英会話力」がなぜ高いのか考えてみました。
スピーキングでは、まず「語彙が豊富」ということ。「よく知ってるなー」といつも感心させられますが、よく見ていると、社内のネイティヴがたまたま使ったちょっと難しい単語を、その後すぐにメールや会話で使い自分のものにしていることが分かります。
また、文法の間違いが多いと前述しましたが、決して文法を理解せずに単語を並べているわけではなく、例えば接続詞や関係代名詞は使いこなしてしっかり長い文章を構成しています。ちなみに彼の間違いで気になるものには「三単現のsを忘れる」「『~しようと思う』を『think to~という』」「現在完了と過去を表す副詞を一緒に使う」「不加算名詞にmanyを使う」などがありますが、言ってみれば外国人によくある間違いであり、意味は十分に伝わります。

もう一つは「話す言葉数が多い」ということ。彼は非常に頭の回転が速い人なのですが、それがスピーキングにも現れており、文法はおかしいながらも接続詞も関係詞も使って長い文を組立て、とにかく立て板に水のごとく話します。例えばある一つのことを伝えたいときに、正確な5個の言葉でゆっくり伝えるのと、20の言葉でを使ってそのうち3つは間違っているが勢いよく伝えるのとではどちらがより相手に伝わるでしょうか?彼を見ていると、後者だと思わざるをえません。

また、これは英語力とは別の次元の話ですが、「話しぶりが堂々としている」のも大きなポイントだと思います。彼いつも大きな声で、自信に満ち溢れた様子で、おかしな文法もまったく気にするそぶりを見せず、前述のように圧倒的な数の言葉を並べて滔々と話します。自信なさそうにぼそぼそと話す人と比べて、どちらが相手に意思が伝わるかは明らかです。スポーツで、自分が多少ケガをしていても疲れていたとしてもその弱みを見せずに闘うのと似ていると思います。
また、彼は相手の言うことをよく遮ります。これは一概によいこととも言えませんが、実はネイティヴ同士の会話ではよく見かける光景です。自己主張の強い欧米人にとってはおそらく自然なことなのでしょう。彼の性格のなせる技とも思いますが、これをネイティヴ相手に平気でやる彼を、私はいつも尊敬の眼差しで見ています。前述のように私の持論では、英会話というスポーツでは自分の意思を伝えることが勝利ですので、時には相手の攻撃をインターセプトして自分の攻撃に切り替えることができるのは「攻撃力がある」と言えるでしょう。

リスニング力の高さについてはうまく説明ができません。管理人は文法力もリスニング力を構成する一要素だと考えていますが、彼についてはそれは強みではありません。語彙力は強みと言えますが、それよりも彼のスピーキングのスピードから分かるように、絶対的な英語の処理スピードが速いのだと思います。いわゆる「英語脳」が発達しているとも言えるでしょう。また、スピーキングとは逆で、リスニングでは、例えば10個の単語から構成されるある一つのことを聴きとらなければならないときに、3つの単語か聴き取れなくてもそれが分かる人と、8個の単語しか聴き取っても分からない人がいます。彼は間違いなく前者です。「類推力がある」というか「ツボを押さえている」というか、簡単に言うと頭がよいのかとも思ってしまいます。

つまり、「英会話力」とは「総合力」だと思うのです。「コミュニケーション力」とも言えるかもしれません。
「総合格闘技」というスポーツがあります。もうなくなってしまった「PRIDE」というイベントがその一つでしたが、パンチもキックも寝技も許される、簡単に言えば何でもアリの格闘技です。打撃が苦手で寝技が強い選手もいれば、その逆もいます。あるいは不器用で技は下手くそだけどやたら力があって強い選手もいます。あるいは、飛びぬけた武器はないけれど、全て万遍なくできて穴がないことが強みという選手もいます。例えばパンチしかできなくても試合に勝てればそれは強い人なのです。自分の弱い分野では勝負せずに、手持ちの強みをいかに使って勝つかということがポイントで、勝つための方法論が多数あるのが面白いスポーツです。
例えるなら、私の会社のK氏は、技術は粗いが身体能力がずば抜けていて圧倒的な手数があって常に強気なファイターで、実力はチャンピオンクラス。私はその逆で、技術は多彩で比較的綺麗だが身体能力とスピードが不足している、実力は中堅どころのファイター、といったところです。

「英会話」も同じで、いろいろなファイトスタイルがあってよいと思うのです。どんなに勉強しても自分の得手不得手はあるもので、自分の得意なスタイルを生かして相手に言いたいことを伝えることができれば、英会話の目的は達成しています。自分の得意分野を伸ばし、自分のスタイルに自信を持って勝負する(会話に臨む)ことは、大事なことだと思います。

しかし、それでも、と私は思うのです。やはり苦手分野を伸ばす努力は必要であると。
総合格闘技の選手も、試合のときは手持ちの武器を最大限に使って勝負しますが、練習のときは各自の苦手分野を無くす努力をしています。やはり一般的には、苦手分野の多い選手は勝率も低い傾向があります。英会話も同様だと思います。まず英会話のレッスンを通じて、自分の強みと弱みをしっかり把握することが必要です。そして、K氏のようなチャンピオンクラスの実力の人であれば話は別ですが、まだまだ「自分は話せない」と思っている人であれば、自分の弱みを埋める努力をすることが「英会話力」の効率良い向上につながります
私は、「正確な文法」を強みとしつつ、「言葉数とスピード」という弱みを少しずつ埋めながら勝負するファイターでありたいと思っています。

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管理人プロフィール

1972年生まれ。
学生時代は塾・予備校で5年間英語講師を務め受験英語に精通するも、英会話はからっきし。
2007年、35歳にして英会話習得のために6ヶ月のフィリピン留学を敢行。
帰国後は外資系IT企業に転職。
2015年の第203回TOEICでは935点を取得しました。
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